神出鬼没の大泥棒にして国民的ヒーロー、「ルパン三世」がアニメ化50周年を迎えた。1971年の第1作からルパンを演じた山田康雄が95年に亡くなり、山田のものまねを持ち芸としていた栗田貫一が引き継いだ。以来25年余、山田の享年と同じ62歳となり、山田の担当期間を超えた栗田が、今の思いを語る。
山田さんが倒れたというので、映画「くたばれ!ノストラダムス」(1995年)の収録に僕が呼ばれたけど、「ピンチヒッター」なんておこがましい。そんな立派なもんじゃない。草野球をやってた八百屋のオヤジがいきなり大リーグに引っ張り出されたようなものですよ。メインキャストは「超」のつくレジェンドの方々でしょ。皆さん大ベテランだから、「部外者」の僕を優しく包んでくれましたけど、僕はとにかく必死でした。その1回で僕の役目は終わるものだと思っていたんですけどね。
それから十数年は、だいたい年に1回のテレビスペシャルだけだったから、言ってしまえば365日のうちルパンになるのは収録の2日間だけ。全部合わせても1カ月くらいにしかならないんじゃない? だから「山田さんより長くやってる」なんて言われても、お恥ずかしいっていう気持ちしかないですよ。ただ、どの作品だったか納谷悟朗さん(銭形役)に「これはお前の作品なんだからお前が決めろ」と言われたことがあって、そこで初めて責任感のようなものが生まれました。
山田さんが亡くなったトシと同…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル